この地には昼と夜があります。
朝夕に陽光が注ぎ、夜には静寂が訪れます。
視界が広がる空や、琵琶湖の畔に寄せる波の音があります。
本来なら耳目に触れているはずのこうした自然は、いつしか私たちと一定の距離を取るようになりました。
無機質な音で目覚め、大量生産された商品で食事を済ませること。
確かにそうしなければ現代の生活は成り立たない側面があります。
ですが、あえてそこから離れ、自身の中に籠ってみることで、
いつもと違う日常が、実は普段と背中合わせに存在することに、
改めて気がつくかもしれません。

鳥獣の啼き聲と濤声で目覚め、夜は山と共に寝る。
見過ごしがちなものを改めて見つめ直し、過剰なものを少しの間、制御する。
そうやって心身をtuningする場所としてご利用いただければ幸いです。